思い出のマーニー見てきた
最後の10分間を除けばおもしろい映画だったね(;´Д`)
最後の10分の説明で台無しにしてくれたけど
よくある邦画的なお約束の家族の愛ってテーマに強引に持って行くのは絶対に納得出来ないね(;´Д`)
プロデューサーは妥協しすぎだよ本当にクソな仕事だ
具体的に言うとラスト手前までにマーニーとアンナはスゴく特別な友情を持っていたのよ
でもそれは二人だけしか知らない秘密の関係だったのね
そしてマーニーはミステリアスな存在で二人の関係は二人だけのものだったのよ
そして二人が遊んでいる所っていうのも本当に現実なものかどうかっていうのもうまくぼかされてるの コレは米村監督の凄腕だね
一応最初のウチにサイロに幽霊が出るって話も出ていてこういう根回しで最終的にはマーニーは幽霊だったのかもっていう想像のラインが一つ出来るのね
それにアンナの過去のモノローグでアンナは金髪人形を持っているのよ
こういうシーンを挟むことによってもしかしたらこれは全てアンナの想像上の出来事であったり過去にマーニーを装って日記を書いてたりしたのかもしれないっていうラインも出てくるのね
それとコレは少しアンナの年齢が高いのかもしれないけどアンナの見えない友達っていう可能性もあるのかな
あとあり得るのはもしかしてアンナは過去にタイムスリップしていたのかもしれないっていうあたりか
そういう視聴者の想像に任せてマーニーってどういう存在だったんだろうっていうことを迷ったり考えさせてくれる一本筋ではないところを見せてくれるのよ
だけど最後の台詞での説明はなんだよ!(;´Д`)
俺たちの想像を完全に無視してコレはおばあちゃんからの愛情だったんだよってさ
そんな結論ねえだろアホか
二人にあったのは友情と秘密の関係なのよ
最初の頃にあった台詞「内と外」って台詞はちょっといろいろ解釈出来るのかもしれないけど俺は秘密の関係を持った同士とそれ以外であったんじゃないかなって思うんだ
それはラスト付近でメガネっこのサヤカとアンナで誰も知らなかったマーニーの秘密の共有をするってことで二人の友情が芽生える部分にも関わってくるところだよ
そしてまあ嫌いなラストだけど久子ともマーニーの秘密を共有出来る関係になっていくのね
アンナは札幌にいた頃は周囲に溶け込めなくて「内と外」の関係からは秘密を共有出来ない外の存在であったんだけど田舎暮しで秘密を共有出来たマーニー そしてマーニーを通して出来たサヤカと久子との友情っていうテーマとして描いているのね
この際には本当はマーニーって何者だったの?っていう所はおいといて成立する話だったのね
だけどクソなラストの説明によってマーニーは本当はアンナのおばあちゃんだったっていきなり明かされるのよ
一応その伏線はアンナの目の色が青色ってところがピックアップされるのね
それでまあマーニー以外には外人キャラなんていないからまあもしかしてっていうところの伏線もはってるのよ
だから一応スゴく突拍子のない話でもないんだけどそういうことを全部台詞で説明しちゃう?
それは無しだぜ
これでタイムスリップか幽霊かって話くらいに限定されてしまってサイロの話もあったしもう想像の余地もなくマーニーって幽霊じゃんって結論に強引に持って行かれてしまうんだよ
ここは想像の余地を残しておいて本当はマーニーってどういう存在だったんだろうってみんなで話したりする所じゃん
でもそういう想像の余地を残している作品を作ってるのにアホでもわかるように全部口でせつめいしちゃうんだよ
本当にアホだ
これがアクション映画だったりミステリーだったらそういう所ははっきりさせないといけないんだけどこれは割合幻想文学的なラインに沿って作られたアニメなんだからそんな結論はいらないんだよ
まったくわかっちゃいねえぜ
だいたいラストでマーニーはアンナのおばあちゃんだったって知って「おばあちゃん!」って叫ぶシーンがあるんだけどそういうシーンを入れることによって邦画的な家族愛って事を示してバカでもこういうシーン入れとけばみんな感動してくれるんだろっていう作り手の安易な考えがだだ透けだよ
あそこでアンナが叫ばなければならないのは「マーニー」だろ
二人の関係は友情なんだぜ?おばあちゃんからの愛情を受けていたっていう感情じゃないんだよ
なんでそんな今まで作り上げてきたものを全部破壊するような台詞を言わせるんだ
映画全部をぶっ壊すクソ台詞だぜ
マーニーとアンナは最初はマーニーって楽しい人だねってあこがれだったりしてアンナの心を開いてくれたりしたのもあるし ソレがあってこそそんなマーニーにアンナって幸せだねって思われるっていうので周りに愛されてる自分に気づかされたりしてくれるのにね
本当に全部を台無しにしてくれる
それに役所からの送金の話もそうだ
あんなんべつに明かす必要なんてないじゃん
これもアンナが送金のことを知ってるって事を頼子が知った形跡もないのにいきなり最後に話を持ち出してこれはお金じゃなくて無償の愛なんだぜって言われてもそこを埋めるエピソードが全くないんだよ
これが強引に家族愛にもっていって安易に感動させようとしてる以外の解釈は出来ねえよ俺には
感動できる所っていうのもそういうの抜きでしっかり作ってあるんだぜ
サヤカが昔のマーニーの日記を見つけてきてアンナと秘密を共有する「内と外」の関係では内の関係になったり
久子が昔のマーニーと遊んでいたって話で久子とも秘密の関係にもなれたしね
そういうポイントを作っていくことによって誰にでもではないかもしれないけどアンナが周りに心を開く鍵を埋め込んでいるんだよ
そういうのが全部ラストで台無しだ 本当にラストはクソだ
あと最後にマーニーとのパーティであった花売りの少年ってあの船を漕いでいた無口なおじいさんだったんじゃないのかなって所に想像の余地を残しておいてくれるね
ここはタイムスリップ話にも持って行けるのでなんとも言えないけどマーニーのことを知ってるけど多くは語らないってところでマーニーの過去話に他のキャラも出てこないし年齢もそれっぽいしでまあただの消去法なんだけどね
そういうふうに想像の余地があるアニメにだったのになあ(;´Д`)
本当にもったいない映画だったよ
北ヨーロッパとか北アメリカなミニシアター映画風で満足してたのに
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