スプリングブレイカーズ見てきた(;´Д`) またネタバレしまくるが
この映画は俺にとっては少女革命ウテナに見えた
この主人公の4人たちって実は割と「マッチョレズ」なんですよ
日本でもそうだと思うんだけどイケてる女子高生みたいなのって男にもてたいからおしゃれするって訳じゃなくて同性同士での評価を第一基準に置いてると思うんですよね (まあ男の俺が言っても憶測でしかないんですけどね)
この主役の4人はそういう女たちで最初に「スプリングブレイク」っていう最高のステータスっていうのが示されてここにたどり着けるやつがNo.1みたいにいわれるんですよ
そのために大学と大学の寮内でのシーンも映してます つまらない授業ってサイアク こんな学内ミーティングなんてつまらないってね 寮内でマイリトルポニー見てたりしますよ
だからいまの自分からステップアップしたいってのが前半のテーマだと思います
このへんは割とスクールカースト的なものも含んでたりするんですかねえ そういうのも含めてマッチョレズ的と思いますけど
そこからまあ強盗やって金作って「スプリングブレイク」でさんざん遊びまくりよ!ってあたりでこれからどうすんのかなあと
全体的に映画の作りがそうなんですけど各シーン割り割りでイメージカットつなげてて長回し的なカットはまずないんですね
それでその強盗のシーンあたりもほぼカットつなげててちょっと長いのは店の外からの撮影でってシーンになってるのでこのシーンに限らずですけどこのシーン本当にこの映画内で起こってるのか?イメージ映像じゃないのか?っていう疑問でいっぱいなんですよ
制作者側はどう思ってるのかな?意図的にやったのかコレがカッコイイ映像のつなぎ方だって思ってるのか 俺は前者だと思うけど後者の可能性もちょっと残ってそうでちょっとな
そんなんなのでこの細い女たちだけで強盗なんか出来るわけなんかねえだろって思ってしまう おもちゃの銃で強盗してきたって言ってるのでもう小中学生が夏休みには俺たちこんなスゲエことやってきた自慢大会みたい
それで最高の夏休みを過ごしてきたぜってのがこの予告編の海辺のパーティってわけね
日本だとどうかとも思うけどギャルっぽい高校生くらいが最高の夏休みを過ごしてきたって言ったらこんなもんかなあ?
そんで後半 予告編でもあるけどドラッグの不法所持ってことで警察に捕まってなんかチャラい男が釈放してくれましたとさ
それでこの男(なんかエイリアンとか言ってた 名前忘れた)が銃とか持っててヤバイやつで でも金も持ってて遊んでそうでってことで どうしましょう?
このへんでまたちょっと別れてくると思うんだけど 捕まっても平気な俺スゲエってことになるかやっぱりこういうのってまずいかなってことになるのかな
なのでここで4人のウチで一人脱落 その子はどうもクリスチャン的な家族のつながりから脱却できませんでしたとさ
ちょっと最高のステータスを得るには足りなかったね
それで3人と男になっても(おまけで2人いるけど) 強盗して金を奪って好き放題
でも報復で銃弾を腕に受けた子も怖くなっていなくなってしまったとさ
帰るときには別れを惜しんで抱き合ったりもするけれど残された二人は止まらない
再報復に行って男は撃たれて死ぬけれど敵も全滅させて最高の地位を手に入れましたって映画でした 話はだいたいこれで全部
マッチョレズと書いたのはこの子たち全然男を必要としてないんですよね こういうのは社会の環境にも依存してると思うんだけどたぶん日本でも彼氏がいるってことがステータスの一種なだけなんじゃないかなあ というか彼氏ってただの「バッジ」で中身は必要無くて彼氏持ちって看板だけが欲しいみたいな
なのでと言うわけでもないけどこの映画では彼氏がいるってことはまったく重要視されませんっていうかそんなの問題外として扱われます
それどころかエイリアンを銃で脅して私たちを奴隷にするつもり?って言ったりして服従させたりします こういうのはよっぽど女性が社会的に抑圧されてるんでしょうねえ
男女が対等な関係であったらたぶんその中ではお互いに区別はあってもたぶんその中でのランキングみたいになるんじゃないかなあ でもこの映画ではそうは描かれなくてまずは救い出してくれたあやしい男→スゲエけどヤバイやつ→手下みたいに関係が変わっていきます
でも普通はそんな男がそんな扱い受けたら黙ってるわけないのでもはやエイリアンには人格がなくなっていて設定だけで動く観念的なキャラになってしまう
そんなんで男には服従しない敵はみんな殺した最強の地位を手に入れたし全てから自由ってことですね
なのでその辺がもう現実には存在しない抽象的な最高の地位まで登り詰めたってあたりがウテナっぽいかなあと 特に劇場版のあたりなんかはそうかな
でもまあこの映画は面白いかっていうとそうでもないかなあ やっぱり現実的な目標を見据えてる割りには手段がちょっとチャチすぎるっていうか小中学生の妄想以上には見えないんですよね
でもまあその辺はもっと低学歴(この言葉が適切だと思うので)でなにも考えてなさそうな女の子が見てもわかってもらえる映像を撮ろうと思ったらこういう手段しかないのかもしれなくて
そういう女の子たちに話を届ける手段ってのがこういう形でしかないのかなあとも思います
これは聞きかじりですけどアメリカとかには低年齢向けの少女漫画しかなくてハイティーンとか大人の女性向けの漫画が無いそうです 日本にはそういうものがあふれているので女性同士の悩みの共有ってことに社会的にとても寛容だと聞きます でもアメリカだとそういう共有の場が無いらしいので
あるいは日本だったらバンドやったりして自己表現の場を作ったりできるのかな
なので幼稚ではあるけれども隅々の人たちまでに伝えようと思ったら難しくてわかんないって言い出す層へのアピールまで含めなければならなくなってしまうのかな
なんでコレを日本で見せられてもちょっと女の子の共有感覚を持つには至らないんじゃないかな
それで最後に適当に感覚でマッチョレズって言葉を使いましたがマッチョレズて言葉は「オンナノコ同士のランキング勝負」的ってことかなあと思いました
なおマッチョレズって言葉はトレインスポッティングの作者アービンウェルシュがフィルスって小説で使ってたところから勝手に引用しました ウェルシュの意味とあってるかはわかりませんがだいたいあってると思います
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